「傷物語 Ⅲ 冷血篇」
人間に戻るか戻らないかの瀬戸際、
やってしまったことの大きさにおののきつつ、
キスショットをやはり殺さずにすむ方法を考えるのが
阿良々木暦、という人物なのだった。
ラストで弱体化してしまったキスショットへ微笑みかける暦を、
当時の彼女はどんな思いで見たのだろう。
それはさておいて、テーマは結構重いと思うのだけど、
結局キスショットと闘って日常を取り戻そうと決意するまでが長くて
男子高校生めんどくさいな、と。
具体的に言うと羽川さんとのやりとりが。
そこまで忠実に映像化しなくても、と思ったのは事実。
ある意味、おっぱいが全部持っていってしまいましたな・・・。
いいのか悪いのか。
でも実行しないのは暦のいいところ。
羽川さんは命の恩人だから、そのあたり義理堅いの・・・かも。
それにしても全三作、観終わった後の正直な感想は、
前・後篇の二部構成でもよかったのでは? と思う。
映像は渾身の作画と声優さんたちの演技がぴったり合っていて
よかったのだが、なにせ公開の間隔がどうしても空くので、
ちょっと間延び感が否めない。
情報量が多いから三作にしたのだろうけど、
それだと製作側がつらいのだろうなあ。