思わぬ展開
H25年2月14日
予約時間がお昼に近かったせいか、駐車場も院内もかなりすいていた。
これなら車を近くのショッピングセンターに止めなくてもよかったなあ、と
思いながら受付をすませて、外来待合室へ行った。
本でも読もうかな、と思った瞬間に名前を呼ばれる。
早いな。
診察室へ入ると、医師が先日の検査結果を見ながら挨拶を返してきた。
そして、私に言ったのである。
「検査結果が出たのですが、画像診断では悪性の疑いがある、と出ました。
なので、やはり両方の卵巣と子宮をとります。
それから、心電図で狭心症の波形が出たんですが・・・。」
ほえ?
それは初耳だ。今まで心電図で異常が出たことはない。
「え? 」
「まあ、これは麻酔医と管理しながら手術しますので大丈夫です。」
・・・なんだか、流れのままだなあ、と思いつつ私は言った。
「・・・じゃあ、入院まで特に来なくていいですか? 」
「うん。体調を崩さないようにね。」
と。10分もかからずにこの日の診察は終了。
この病院では、手術についての説明・同意書なるものを書いてくれるのだが、
主治医となる医師が独特の字なので、旦那さんと解読しながら読んだのだった。
まあ、ちゃんと説明しながら書いてもらったのだけれど。
改めて見てみると、どう見てみても、
「卵巣腫瘍(悪性)疑いの為」と書いてある。
マジっすか?
と言いたくもなるわなあ・・・。
いざ自分がそういう立場になると、なんだか妙に冷静だな、と思った。
だがしかし、私の母は同じく卵巣腫瘍で手術しているのだが、
病理診断が出るまでは「悪性の確率がかなり高いです。」と
大学病院で言われ続けていたのだそうだが、いざ病理診断が出てみると、
境界悪性だったのである。
境界悪性なら、抗がん剤治療もしない。
経過観察は続くが、それ以外は特に病院へ行く事もない。
術後5年以上たつ今、母はとても元気な事が、私の冷静さの裏に
あるのかもしれない、と思った。
ただし、実感として湧いてきていないというのも事実ではある。
本日の診療費 360円