「ハーモニー」
今月は時間的にあまりゆったりできない日が続くので、
思い切って初日に観てきましたよ、「ハーモニー」!
※下書きのまま放置していたけれど、公開は11/13でした。
原作に忠実に作られていたと思うけれど、逆に読んでない人には
わかりづらい面があったような気がするな~。
OPとEDに出てくるコマンドなんて、読んだ人にとっては
「そう来たか!」と思い当たるけれど、未読の人にはなんのことか
わからなかったのではないかと。
しかし管理社会がCG、塀の外がセルアニメ(もしかしてセルルック?)なのは
面白いというか象徴的な描きわけだと思った。
でもCGはちょっと酔い気味・・・。
そんな中で、食事シーンのグラスに入る血液が生き物っぽくて、
かなりぞくりとしてしまった。「それだけが生きている」もののように思えて。
声優さんもよかったです。
トァンが沢城さんと聞いた時はちょっと大人すぎるかも?と思いつつ、
いやいや、うたプリのはるちゃんもやってるから大丈夫だろうと思っていたけど、
まあそのあたりは単純に、大人のトァンを基準にしたキャスティングだったのだろうな、と。
ミァハの淡々とした語り口はけっこう、あとあとまで引く透明さ。
そういう二人の中間としてのキアンの声は、やはり中間の声質。
アニメを見る時にいつも思うのだけど、キャスティングは作品の印象を
左右するから本当に大事だな、と。
あ。忘れちゃいけない、榊原さんは安定のかっこよさ!
クシャナ殿下からさらに凄みが混じってきた声が最高の気持ちよさだった。
しかしああいう管理社会はしょせん、きれいごとでしかないなあ。
「サイコパス」のシビュラシステムにも通じるような社会で、
どうも閉塞感がある。
もし自分がそういう社会で生きていくしかないとして、
どちらかを選べと言われたら、ハーモニーの塀の外を選ぶかな。
医療面はよくないけど。
と。観終わった後つらつらと考えた映画でした。