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子宮内膜症→チョコレート嚢胞(ここまで自覚なし)→明細胞腺がん発覚。今は経過観察中。ふだんは漫画やアニメの話題など。

「傷物語 Ⅰ 鉄血編」

 

DVD&BDが出る前(7月27日)に、今頃感想を書いておく。

 

上映時間は1時間と少しなのだが、中身が濃いので

短いとは感じなかった。

 

原作である小説とは変わっている部分もあるのだが、

それは気にならない程度。

もう上映は終わっているので書いていいと思うのだが、

暦とキスショットとの邂逅シーンがとても印象深くなっている。

 

人気のない地下鉄の出入り口から始まる血痕をたどった先に

キスショットが横たわっているのだが、あの非日常さと言ったら!

まぶしいくらいの地下鉄のホームの照明の下、

おびただしく流れた血液の中で、美しい女性が瀕死の状態なのである。

で、思わず駆け寄って抱き上げてしまう暦だが、手足がないことに

気付いて放り投げるのはちょっといかんだろ・・・と思ってしまったが、

まあパニック状態になっているなら仕方ないのだろうなあ。

そのあとは「そう来たか!」という演出があったのだった。

あれはキスショットの精神年齢なのかな。

 

ところで、忍野さんがやたらとかっこよくなっていたのは

劇場版のお楽しみの要素だろうか??

身体能力が人間離れしていたけれど、忍野さんだったら

まあいいか、とそのまま受け入れてしまうという(笑)。

 

復活後のキスショットはテレビ版とは違っていたけれど、

あれはあれでいいと思った。

(と思っていたら熱血編のPVではまた違う感じに!

 そういえば、奪われた身体のパーツを取りこむと戻るんだった。)

 

しかし暦が夜に街へ出るまでの、羽川さんと一緒にいた時間が

日没間近なのは個人的に好みだった。

光が優しくて、そんな中で交わされるなんでもない会話。

「人間強度が下がる」というセリフもあるけれど、

いろいろなことで悩む18歳らしいというか、

キスショットと出会うまでは普通の高校生だった日常なのだと思うと、

切なささえ感じた。

 

ところで続編の「Ⅱ 熱血編」は、この夏に公開されるらしい。

今回は作画もすごすぎたが、次回もまたこんなレベルを保つと思うので、

とても楽しみにしている。