「君の名は。」
10月になってしまったので早く書いておこうシリーズ。その2。
新海監督の作品は「秒速5センチメートル」を観ているが、
とんでもないやりきれなさと切なさがあったので
今作は見送っていたのだった。
が。
妹から誘われたので観てきたのだが、「秒速~」をハッピーエンドに
したような感じの作品だな、というのが一番の感想。
この監督の作品は美しい背景の映像が特徴的なのだが、
空見が趣味の私としては、ちょっと引っかかる点があるのが
惜しいな、といつも思う。
望遠鏡で観られるような天体画像をそのまま使ったり、
今作では彗星の軌道が太陽の周りを回っていなかったのが気になった。
(作品中のニュース場面で、画像を使った説明をしているのが残念)
※この彗星の件に関しては、すでにツイッターでまとめられているよう。
あと、彗星というよりは流星か火球の方が現実味があったような気がする。
彗星はあんな風に見えないので(-_-;)
監督が、実際に彗星を観察したことがないのかもなあ・・・。
この作品はかなりの動員数を記録していて、
「感動した」「泣いた」という感想が多いそうだ。
そういう感想を持った人たちは、人を好きだと想う気持ちに対しての
感想なのでは?と思う。
中高生あたりには、ドンピシャにはまるんだろうなあ・・・。
時間軸に関しての呪物として口噛み酒が使われていたけれど、
自分自身の体験(瀧の)としてあったからこその思い付きなんだろうな。
そこまで思いつめた(瀧の三葉への気持ち)の過程が
納得できる形で描かれていないのが惜しいというか、わかりにくかった。
歌で代弁しているのかととれるような描写はたしかあったと思うけれど、
入れ替わることがなくなった時から気になりだしたのかも、と思っている。
三葉もいつ瀧のことが気になりだしたのだろう?
憧れの都会での生活を垣間見て、自分の意識が入っている男の子が
どんな人物なのか少しずつわかってくるにつれて、興味が出てきたのかな。
と。書いているうちにネット上ではいろいろな考察がでてきているので、
気になった点はそれらで補完しようと思う。
余談だけれど、ほぼ同じ場所に隕石が落ちるのか?と疑問だったけれど、
調べてみると、あることはあるそう。
同じ家に6回も落ちている例もあるそうで、
これはなかなか逃げられませんなあ・・・。
作中の糸守町は3回でしたね。